momoko-mamaの          今日のことのは

アラ還世代のmomoko-mama。長年暮らした戸建てからマンションへの住み替えをしました。日々のくらしの中で日々、感じたこと、考えたことを綴ります

リーガルマインド

先日、司法試験の合格発表がありました。我が家の娘は、法学部4年生。司法試験受験を目指しているわけではありませんが、同級生の中には、在学中から予備試験を受けている人や、3卒(※)で既に法科大学院に進学している人もいます。そんなこともあって、ちょっと興味を持ってみてみました。

注目されるのは、法科大学院別の合格率ですが、実は、法科大学院には2つの課程があります。法学部の卒業生を対象とした既修者コース(修業年限2年)と、大学で法学を学んでいない人を対象とした未修者コースです。未修者の修業年限は既修者より1年長い3年です。

法務省の合格発表結果からみると、法科大学院修了生の司法試験の合格率は37.7%。これをコース別にみると、既修者47.7%、未修者21.4%。未修者の合格率は既修者の半分以下です・・・。もともと難しい試験ですが、未修者にとってのハードルはより高いことが分かります。何が違うのか・・・。もちろん、既修者は法学部で基本的な法律の知識を学んではいますが、知識だけなら、+αの1年で追いつくことも可能な気がします。

先日、娘は大学院(研究院)の試験に臨みました。まあ、結果はボロボロだったようですが、娘と話していて気付いたのは、同じ日本語をなんですけど、言葉の意味の解釈の仕方、考え方が変わってきたということ。娘によると、それを「リーガルマインド」というのだそうです。日本語で言うと、「法的思考力」。それが、法学部で4年間かけて、身につけた力。もしかしたら、既修者と未修者の合格率の差の後ろのあるのは、そこなのかもしれないなあと素人母は思ったのでした。

(679字)

 

※2019年以降の入学者を対象に大学法学部に設置された特別コース。学部を3年間で早期卒業し、連携している法科大学院(既修者コース2年間)に入学するという5年間の一貫的な教育課程。司法試験受験まで、 学部4年+法科大学院2年=6年かかるところを1年短縮できる。