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アラ還世代のmomoko-mama。長年暮らした戸建てからマンションへの住み替えをしました。日々のくらしの中で日々、感じたこと、考えたことを綴ります

横浜国大の決断

7月31日は、 各大学は,個別学力検査の実施教科・科目,入試方法(小論文の出題や面接の実施等),その他入学者選抜に関する基本的な事項について入試方法の区分ごとに決定し,発表する期限日でした(出典:令和3年度大学入学者選抜実施要項 7頁/令和2年6月19日付け 2文科高第281号文部科学省高等教育局長通知)。

 

「平成3年度入学者選抜要項」として公表している国公立大学が多いようです。また、それとは別に、新型コロナ対応として出題範囲等の配慮についてを公表している大学もあります。しかし、新型コロナウイルス感染症等に罹患した入学志願者の受験機会を確保するための対応については、具体的なことが公表されていない大学が多いように感じました。

国立大学は、以前の記事にも書いたように、「国立大学の2021年度入学者選抜についての実施要領(国立大学協会)」に「新型コロナウイルス感染症等に罹患した入学志願者の受験機会を確保するため、3月22日をその試験第 1 日として「前期日程」「後期日程」の追試験を行う。」と、明確に記載されているため、追試日程として3月22日を記載している大学が多いのですが、具体的な内容については、今後公表するとしているところが多いようです。娘の通う大学(娘大)も、そうでした。

公立大学は、「公立大学の2021年度入学者選抜についての実施要領(公立大学協会)」に明確な追試日程等が記載されていないため、まだどうするかを明確に出せていないところも多いのではないでしょうか。

例えば、大阪市立大学の入学者選抜要項には、個別学力検査等の追試験を実施することは明記されていましたが、日程については「罹患状況により個別対応」とし、内容は「受験者の準備に影響がないよう配慮します」となっていました。詳細は、11 月下旬公表予定の学生募集要項(一般選抜)で明らかにするとのこと。

文科省が 令和3年度大学入学者選抜実施要項を通知したのは6月19日だったので7月31日まで、40日程しかありまあせんでした。その間、各大学で検討が進められたのでしょうけれど、結論を出すには、時間が少なすぎたのかもしれません。何しろ、こんな事態は、前代未聞、大学も初体験ですから・・・。

 

そんな中、横浜国立大は、対面による個別学力検査の実施を中止することを公表しました。同大学の平成3年度入学者選抜要項によると、その変更理由は、「新型コロナウイルスの感染拡大の収束が見通せない中、入学志願者の安全と受験機会の確保を最優先するため」とのこと。

多くの学部では、二次試験(個別学力検査)で実施予定だった科目の点数は、大学入学共通テストの当該科目の成績で代替えするとのこと。ただ、教育学部の面接と小論文は、共通テストでは代替えできません。そこで、面接試験に相当する動画作成等と小論文に相当するレポート等の作成を課し、それらの提出物を評価することで、個別学力試験に替えるというのです。

既に学生募集要項が公表されている教育学部学校教員養成課程の総合型選抜も、小論文試験は、小論文試験の内容に相当する課題に、面接試験は、面接試験の内容に相当する課題についての動画に変更して評価するとなっています。具体的な課題内容は受験票発送時に提示されるとのことですが。

 

この時期に、ここまで明確に公表する横浜国大はカッコいいなあ・・・と思うmomoko-mamaです。

 事前課題の提出には、高校の指導力等の影響があり、必ずしも生徒自身の力だけではない可能性もあるではないか、そんな議論もありそうですが・・・。さて、どんな課題が設定されるのか。横浜国大の次の腕の見せ所です。