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アラ還世代のmomoko-mama。長年暮らした戸建てからマンションへの住み替えをしました。日々のくらしの中で日々、感じたこと、考えたことを綴ります

FINAL;最終回

新聞の週間番組表に、片平なぎささん主演の2時間のサスペンスドラマ「赤い霊柩車シリーズ」が、最終回を迎えると載っていた。

このシリーズは1992年スタートというから、既に30年以上やっているということになる。ドラマは、父親の死により、葬儀社を引き継ぎ社長となった明子(片平)が、葬儀社の仕事そっちのけでフィアンセで医師の晴彦さん(神田正輝)と一緒に、事件解決に動く・・・というのが、毎回のパターン。この30年間、フィアンセはずっとフィアンセのまま。主演の片平なぎささんは、momoko-mamaと同じ世代なので、スタート時は30歳ぐらいで、ちょうどこのドラマの設定にぴったりの年齢だったのだろう。きれいな女優さんなので、30年経った今だって、見ていて全然違和感はないのだが。

記事の中に、片平なぎささんが50代を迎えて、明子が晴彦を「恋人なの」とはにかんで紹介する場面が恥ずかしくて仕方なかった時に、フィアンセ役の神田正輝さんが言った言葉が紹介されていた。

「俺たちは、サザエさんなんだよ。サザエさん一家になろう」

まさに言い得て妙とはこのことだ。カツオくんは永遠に5年生で6年生になることはない。明子と晴彦もずっとフィアンセのままで結婚することはないのだ。演じている側の年齢に関係なく、その止まった時間の中で、見ている側はドラマを楽しんでいるのだと思う。ただ、アニメと違って、演じている俳優さんたちは、確実に年を重ねているのだ。

そういえば、昨年末には、片岡鶴太郎さん主演の森村誠一ミステリー「終着駅シリーズ」、高橋英樹さん主演の「西村京太郎トラベルミステリーシリーズ」もFAINALを迎えた。片岡鶴太郎さんは1996年から、高橋英樹さんは2000年から主演を務めている。どちらも、現役の刑事の設定だが、既に2人とも再雇用の年齢も越えている。もちろん、演じている時には、そんな年齢を感じさせることはないのだが・・・。

そして、今週は、水谷豊さん主演の「相棒」も、いよいよ最終回を迎える。2002年から連続ドラマして放送されていているので、21年目。主演の水谷豊さんも、もちろん警察の再雇用の年齢も超えているが、そんなことは感じさせない颯爽とした右京さんだ。こちらは「サザエさん」とは違い、時間が確実に刻まれ動いているが、それでも、捜査一課の面々もあまり変わらず、同じ面々が登場している。

昔は、2時間サスペンス(ミステリー)ドラマの枠が2日/週という時代もあったが、いつの間にかなくなって、不定期なスペシャルドラマ的な存在になってしまった。そして、これまで続いてきたシリーズが終わっていく。

片平なぎささんの「一つの時代が終わったんだなぁ」という言葉は、演じる側だけでなく、見る側にも当てはまるのだと改めて感じた。そして、それに続く「『さあ、違うことしなきゃ』と思える」という言葉に、こちらも力をもらった気がした。